PMS(月経前症候群)

日本語では、「月経前症候群」または「生理前症候群」と呼ばれる症状です。生理の3〜10日前くらいから始まる精神的な不調、身体的な不調のことを言います。生理が来ると症状が軽減していきます。特徴は、人によって症状が異なり、さまざまな不調があります。また、この症状そのものが認知されていないため、症状があってもそのまま放置している方が多いのです。PMSかどうかの目安は、3カ月以上の症状が続いているかどうかです。

PMSの原因は、明確に特定されていませんが、女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」のバランスが関係しているのではと言われています。月経前後の二つの女性ホルモンの分泌量の変化が発症の原因のひとつという説です。また、交感神経と副交感神経の機能低下も原因のひとつと言われています。これは自律神経の乱れに関係するものですが、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることにより、さまざまな不調を引き起こしていると言われています。

当院では、PMSでの身体の不調を身体全体から診断します。規則正しい生活習慣やバランスの良い食生活ができているかをお聞きし、正しい姿勢や身体のゆがみがないかどうかを確認します。生活習慣が整っていればホルモンの分泌も正常になるはずです。また、姿勢が悪く、体に歪みがあれば、神経や血流が圧迫されて関節や内臓にも悪影響もあります。
骨格や骨盤が正常な位置に戻さなければ、脳からの伝達もスムーズにはいきません。自律神経が乱れる原因にもなり、ホルモンの正常な分泌にも悪い影響があります。
当院では、患部や症状だけでなく、再発しないよう根本的な原因を探して治療と施術を行います。精神的な不調、身体的な不調の両方を取り除くため、自律神経を整えることをまず優先しています。また、食生活やご自宅でできるストレッチなどもアドバイスさせていただき、身体の中と外の両面から整えていきます。